福岡の伝統工芸品が集積する広川町の八女すだれを見学してきた
こんにちは。
福岡の知られざる魅力をお伝えするYoka By Fukuokaの増田です。
本題の前に少し世間話をすると、
最近は外国人の方も増え、訪日客の5割以上がリピーターになって戻ってきてくれているみたいですね。
日本を好きになって戻ってきてくれる。
こんな嬉しいことはありません。
そんなわけでその訪日外国人リピーターの方に
よりディープな日本体験をお届けできるよう、
今回も多くの伝統工芸品が集積する街"八女郡広川町"をご紹介。
前回から福岡の伝統工芸品について取り上げておりますが、福岡には県が指定する伝統工芸品が31品あり、八女は最多の6品あるんですね!
(前回は200年の歴史を誇る久留米絣!
気になる方はこちらをクリック!)
その6品の中の一つ
"八女すだれ"
の制作現場にお邪魔しました!
引用:鹿田産業HP
企業名は
株式会社鹿田産業
実に104年の歴史を持つ老舗企業なのです。
What is "すだれ"?
そもそもすだれとは、
すだれ(簀垂れ、簾)とは、竹やよしなどを編んで部屋の仕切りあるいは日よけのために写真のように吊り下げて用いるもの[1]。
であります。
日本人の方には馴染みあるもの であると思いますが、実はすだれの歴史は奈良時代まで遡るのです。
カーテンやブラインド、スクリーンなどが普及した今でこそ
その生産量は減ったものの、その見た目の良さや風情ある雰囲気から
今でも根強い人気を誇ります。
少し高級な和食店などに行くと、よく見かけますよね。
では
What is "八女すだれ"?
皆さん見たことありますでしょうか?
これが八女すだれです。
竹の節のところでこの写真にあるような模様を描いていますが、この竹一本一本入れる作業を全て手作業で行っています。
竹は完全に天然素材ですので、毎回その製品に合う竹が選り分けられているわけではありません。
ですので、初めに竹を選り分けする作業をするのだそうです。
実はそれが一番時間かかるとか。
しかし、良い品質を保つためにはかなり重要な作業。
また一般家庭用だけではなく、神社などに発送するすだれもあり、そのすだれは一般のものと違って、黄色に染めてあります。
もう一点一般家庭用と違うところは、模様です。
神社などのすだれの模様は、少しトゲトゲしいギザギザ模様になっています。
あまり写真がよろしくないので、
見えづらいですが、目を凝らして見てみてください。苦笑
ただそんなすだれ業界も決して好景気なわけではなく、市場規模の縮小から、
仲卸業者さんが潰れ、元々仕入れていた竹も自分たちで生産しないといけないことになったのだそうです。
竹をすだれ用に細くするための機械。
来年から 自社生産をされるそうなのですが、
その制作現場を見れるとか?
ぜひみなさん遊びに行ってみてくださいねー!
またYoka By Fukuokaでは、「伝統×伝統」などのコラボレーションを企画しようと目論んでいるのですが、この八女すだれはすでに"小倉織"とコラボレーションを企画されているようでした!
私たちのプランの先駆けを見れた気がして、なんかよかった!
ちなみに小倉織は縦のストライプの模様が特徴の北九州の工芸品です。
ここ鹿田産業は八女すだれだけではなく、高級インテリアを取り扱う企業として、
籐家具やムートン家具を取り揃えております。
ムートンと籐家具のコラボ商品でくつろぐドイツ人インターン生ステラー。笑
夏は籐家具のみ、
冬はムートンで暖かくすることができる
機能性高級家具
座り心地は、最高でした。
インドネシアで作られている
籐を使った高級敷物。
なんとこれ手編みだとか・・
今回ご丁寧に案内してくださった鹿田産業のみなさま方。
104年の歴史ある企業さんを皆さんも是非見に行ってみてください。
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基本情報
住所:福岡県八女郡広川町太田428
電話:0943-32-1141